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誘導炉耐火物寿命の改善

 

誘導炉で鋳鉄を溶解するときに、シリコンカーバイド(SiC)を添加することで、炉内耐火物の寿命を改善し、溶鉄へのC、Siを供給する源泉となることを証明するテストをし、又同時に原価も低減した。これらの結果は溶鉄中の酸化鉄の減少によって得られた。その他の利点は、スラッグの濃度を改善し、接種の効果が消えるまでの時間を増し、接種剤の使用量が減少した。

1965年7月、当社は鋳鉄高圧パイプ生産を砂型法から現在のDeLavaud(金型遠心鋳造法)システムに改造した。熔解設備は2基の84インチ熱風キュポラから4基の23ドンのるつぼ型誘導炉と1基の予備炉体に変更した。
これらの炉のライニングは、普通のシリカ系で、1.7%のほう酸を添加したシリカで張った。炉耐火物は鉄板シェルの中へつき固め、震動でしめつけた。そのあとで、ガストーチで6インチの厚さに焼き締める。
シリカは費用がかからないし、熱的なショックに対する抵抗にすぐれている。正味の線膨張は、1600~2800(871~1538℃)の範囲では無視できる。この特性は、溶湯温度が400~500(204~260℃)も変動したとき、例えばこの会社で出湯時と冷材投入時の間のようなときには特に重要である。週末の作業終了の時の温度変化はそれ以上になる。