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鋳型砂通気度試験器(アナログタイプ)
NKP-V2

  • 本器は日本鋳物協会鋳物砂研究会(NIK) 制定の標準規格に依り生型乾燥砂その他砂型の通気性を迅速かつ正確に測定するものである。
  • TJFS-103 生型砂の通気度試験方法 規格適合製品

概要

水槽の中央には三方開閉器への空気供給管が水面上にまで直立し、空気層には空気供給管の内側を滑動する垂直管を有し空気槽内の空気を三方開閉器に通じるようにする。なお、空気槽表面には最低箇所にW、爾后上部に0、1000、2000の4線が刻まれ方糎数を示す。即ち0線より2000線までの空気槽の内部容量は2000ccである。三方開閉器はケーシングの中に取り付けてあり、ハンドルによって操作する。掲示板には「閉」「開」「測定」の記号があり三方開閉器の開き位置を示す。「測定」は空気を通じた位置を示し、「閉」は空気遮断、「開」は空気槽を引上げる際に三方開閉器の側面より直接外気を入れる位置を示す。

三方開閉器の上部には「ゴム栓」があり、砂詰管を気密に取付けえられるようにし、この先端には「オリフィス」が入っている。ケーシングの正面に圧力計があり砂詰管内部に連絡し、この空気圧力を測定する構造とする。

使用法

迅速法

通気性試験器を水平台に置き三方開閉器を「開」に廻し空気槽がW目盛まで浮き上るよう水槽に水を注入する。三方開閉器を「測定」の位置に廻し空気を通じ空気槽を0線の少し手前まで沈下させ三方開閉器を元に戻して空気を止める。次に砂の粒度に依り大或は小オリフィスをゴム栓の上方に空気の漏れないよう「ゴム輪」を挟んで捻じ込み、サンドランマーにて調整した試験へんとする標準砂型を砂詰管に詰めた儘「ゴム栓」に空気が洩れないよう固く挿入する。 次に三方開閉器を「測定」に廻す時は砂詰管内に空気圧力を生じる。

圧力計の値を読み取った後三方開閉器を閉める。こうして得た圧力差に依り表1より所要の通気率の値を求める。

標準測定法

通気度=V×H/P×A×T

V = 試験片を通過した空気量 (cc) 2000cc
P = 試験片の上面と下面との圧力差 (Pa)(P = Pa ÷ 98)
A = 試験片の断面積 (cm2)(A=19.635cm2
H = 試験片の高さ (cm)(5.0±0.1cm)
T = 2000ccの空気量を通過排出するのに要した時間 (min)

乾燥砂の試験法

サンドランマーで調整し砂抜棒にて抜取った標準砂試験片(直径50mm、高さ50mm)を乾燥器にて乾燥させる。 但し、弱い試験片は直径50mmの円板上に抜き取り円板と共に乾燥器に入れて乾燥する。

乾燥器で摂氏105~115°にて1~2時間乾燥し、冷却後これを乾燥砂通気試験筒に入れ、その開閉器を開きゴム球より空気を入れ、開閉器を閉める時は薄いゴム膜に依り試験片が気密に支えられるからこれを通気性試験器の「ゴム栓」に挿入し、生型砂と同様に上記の方法に依り通気性を測定する事が出来る。

オリフィスの測定

空気槽を引き上げる際は極めて除々にこれを行い、水槽の水を攪乱させないこと。 オリフィスは常に清浄にして、孔部に狂が生じないよう注意し、時々孔の検査をすること。 オリフィス孔の検査をするには、これを通気性試験器に取付け、砂詰管を挿入せずして空気槽の空気を「オリフィス」より大気中に放出させ、空気槽が0線より2000線まで沈下するのに要する時間を測定し、下記規格に一致するか否かを検査し、下記規格に一致しない時は正確でないから孔部を修正すること。

空気槽内空気圧力2000cc
排気に要する時間
大オリフィス 30秒
小オリフィス 4分30秒(但し、公差±2%とする)
[註]孔径1.5mmのものは、通気度36以上の時に使用され、孔径0.5mmのものは、通気度49以下の時に使用出来る。

鋳型表面通気試験管

出来上がった鋳型又は中子の表面通気性を試験する為に別売品を使用して「ゴム管」の一端の受口を通気性試験器「ゴム栓」に挿入し、他端「ゴム当口」を測定する部分に押当て、砂試験片の場合と同様に通気性を測定する事が出来る。本方法は砂試験を測定するように正確には測定出来ないが、仕上り鋳型の通気性を測定出来るため便利である。

迅速法における空気圧と通気度の関係

  • 中小粒度の砂には「小オリフィス」を用う
  • 大中粒度の砂には「大オリフィス」を用う

仕様 [ 型式 : NKP-V2 ]

寸法 W500×H500×D320 mm
重量 約18kg

別売品

ポンプ  乾燥砂試験 鋳型用冶具

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