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TJFS-111: 生型砂のpH試験方法

1. 適用範囲

生型砂のpH測定方法について定める。

2. 用語の意味

生型砂のpHとは、生型砂の水素イオン濃度である。

3. 試験装置および器具

3-1. ガラス電極によるpH測定装置(pHメータ)

JIS Z 8802による形式―Ⅱ以上の精度、すなわち標準液のpHを測定した時に、再現性が±0.05以内のものを使用する。
pHメータの調整法、その他、測定の基本的なことはJIS Z 8802による(ガラス電極については、JIS Z 8805による)。

3-2. ビーカ

清浄な、容量200mlのポリエチレン製のものを用いる。
備考:ガラス製ビーカでは、砂を入れて攪拌するために、磨耗が激しく、同時に、ビーカのアルカリ成分が影響する可能性がある。

3-3. 攪拌装置

一般の化学分析に使用する、滴定用マグネチックスターラを用いる。
備考:開放状態での攪拌は、空気中のCO2ガスによる影響があるので、蓋をして攪拌することが必要である。

3-4. はかり

感度0.1gのものを用いる。

4. 試験方法

あらかじめ清掃したビーカに試料20gを計り取り、次に、純水50mlを追加し、容器に軽く蓋をして、マグネットスターラで30分間攪拌する。攪拌後、放置し、上澄液の温度をチェックした後、pHメータでpHを読みとる。同時に、使用した純水のpHを測定しておく。
備考:純水は蒸留水またはイオン交換水を用いるが、水質により導電率が変化し、その緩衝性が変わる場合があるで、必ず同時測定しておくべきである。

5. 記録

pHメータの読みは、小数点以下第2位までとし、数値を丸めて、小数点以下第1位までを記録する。同時に、測定時の温度(一般に20~30℃)および純水のpHを併記する。
(例) pH=8.2(25℃純水pH=6.5)