アルミ溶湯を熱分析によって解析する装置
アルミ合金溶湯を熱分析装置
アルミ合金の溶融開始から凝固終了までの冷却温度変化を分析することで、溶湯の合金純度の判定や溶湯の性状を判定する装置を開発しました。
従来のAEメーターを、より高精度かつ短時間に熱分析することが可能となりました。
ALT-Iとは
溶融状態から凝固終了までの冷却温度変化を測定し、特性値を数値化することで熱分析を行い、初晶や共晶の各温度と凝固する時間の関係から、二次DAS、Si%、共晶Si微細化状態、合金組成精度、結晶粒状態を判定します。
注湯前にアルミ合金の材料状態や溶湯処理効果の良否を判定することができ、アルミ鋳物の不良低減につなげることができます。
測温部分のアルカップに溶湯を注ぐと、5~7分で自動的に判定結果及び対処法を表示、判定結果が良い場合はOK表示、悪い場合はNG表示と対処法が表示します。また、防塵加工・耐熱性使用のため溶解現場に設置でき、炉前測定が可能のため、より迅速な測定が可能です。
表示画面 |
ALT-I本体 |
運用方法
溶湯の対処方法は独自研究から導き出された方法の一例であり、工場ごとに実体との相関をとり補正し、各工場にあった適正値にします。
ALT-Iの測温部分は熱電対を組み込んだカップ型のカートリッジ(アルカップ)となっており、清掃などのメンテナンスや取り換え作業が簡単にできます。