TJFS-110: 生型砂のシャッターインデックス試験方法
1. 適用範囲
生型砂のシャッターインデックスを測定する試験方法について定める。
2. 用語の意味
シャッターインデックスとは、標準試験片を一定の高さより落下させ、アンビル(金しき)に激突した時の破壊の程度を表すものである。
3. 試験装置および器具
3-1. 測定装置
図1に示すもので、押し抜き棒、アンビルの材質は鉄製である。押し抜き棒は支柱により、アンビル基部はコンクリート中に埋め込むなどにより、強固に固定する必要がある。
図1
3-2. はかり
感度0.1gのものを用いる。
3-3. ふるい
呼び寸法12.7mmのもので、アンビル上部とアンビル基部間に固定する。落下した砂のふるい外への飛散を避けるために、ふるい面から縁までの高さを120mm以上とする。
3-4. アンビル
上部は76φとし、着脱可能で、アンビル基部とネジによって固定する。
3-5. 検査
この方法に使用する装置および器具の精度を保持するため、適宜所定の精度の有無を検査する。なお、押し抜き棒とアンビルの中心点は垂直でなければならない。従って、アンビル基部の埋設に際し、押し抜き棒の中心点から、糸により重錘をたらして中心点を確認する。
4. 試験方法
4-1. 試験片の作製
TJFS-101(生型砂の標準試験片作製方法)に基づき試験片を作製する。なお、一度試験した砂は再び使用することはできない。
4-2. 操作
試験片筒中にある試験片を試験装置に固定してある押し抜き棒に当てて押し出し、1850mmの高さからアンビル上に落下させる。アンビル上に残留した砂を、静かに、はけなどでふるい上にかき落とし、試験片を落下させた時にふるい上に飛散残留した砂と合わせて、その質量を測定する。
4-3. シャッターインデックスの算出方法
ふるい上に残留した試験片質量と最初の試験片質量から次式により算出する。
ここに
S:シャッターインデックス(%)
W1:ふるい上に残留した試験片質量(g)
W2:試験前試験片質量(g)
5. 表示
シャッターインデックスは%で表示する。
6. 記録
試験結果は有効数字2桁まで算出する。ただし、同一の試料で3回以上の試験を行い、偏差±5%以内のものの平均値とする。