TJFS-203: 生型砂の団粒度試験方法
1. 適用範囲
生型砂の団粒度を測定する試験方法について定める。
2. 用語の意味
生型砂の団粒度とは、あらかじめTJFS-201(生型砂の水分試験方法)により、生型砂の遊離水分を除いた乾燥物の粒度である。
3. 試験装置および器具
3-1. はかり
感度0.01gのものを用いる。
3-2. ふるい
JIS Z 8801(標準ふるい)により規定された網目ふるいのうち、枠の直径200mmで、呼び寸法(μmm)が次のものを用いる。
3350、2360、1700、1180、850、600、425、300、212、150、106、75、53、およびパン。
備考:パンとは、呼び寸法53μmのふるいを通過した微細粒子を受ける皿である。
3-3. ふるい分け機械
原則としてロータップ型ふるい機を用いるが、これと同等のふるい分け効果のあるものを用いてもよい。
4. 試験方法
4-1. 試料
TJFS-201(生型砂の水分試験方法)により、生型砂の遊離水分を除いた乾燥物の全量を試料として使用する。
4-2. 操作
ふるい分けは、ふるい目の大きさの順にふるいを重ね、最上部のものに試料を投入し、蓋をして3のふるい分け機械に15分間かける。この場合、上部より、所定の打撃を与えながら行う。次に、ふるい分け機械からふるいを外し、各ふるい面上の砂の質量を測る。
4-3. 団粒度の算出方法
各団粒度の質量百分率は、次式により算出する。
ここに
- R:各団粒度
- E:ふるい面上の砂の質量(g)
- B:試料の質量 (g)
5. 表示
各団粒度は%で表示する。
6. 記録
試験結果
小数点以下第1位まで算出する。ただし、同一の試料で2回以上の試験を行い、最大値を中心とする上下3点の団粒度の偏差±5%以内のものを採用し、その際の各団粒度の平均値とする。
生型砂の団粒度分布
各粒度の質量百分率をもって表す。
生型砂の団粒度指数を必要とするとき
各ふるい面上の砂粒子およびその表面に付着した積層物の質量と表1の粒度係数Snを用い、次式により求める。
ここに
- FNO:団粒度指数(%)
- Wn :各ふるい(パンを含む)面上の砂粒子および付着物の質量(g)
- Sn :表1により与えられる粒度係数
-
表1 TIS Z 2601
呼び寸法 3.35
mm2.36
mm1.7
mm1.18
mm850
μm600
μm425
μm300
μm212
μm150
μm106
μm75
μm53
μmPan* Sn 5 8 11 16 22 31 44 63 89 125 178 249 355 631
生型砂のたま度を必要とする時
TJFS-202(生型砂の粒度試験方法)により、砂粒子の粒度指数を求め、この指数と団粒度指数の比を算出する。