TJFS-106: 生型砂の表面安定度試験方法
1. 適用範囲
生型砂の表面安定度を測定する試験方法について定める。
2. 用語の意味
表面安定度とは、標準試験片をふるい上で一定の振とうを与えた時の砂粒子の剥離量から計算で求めた数値である。
3. 試験装置および器具
3-1. はかり
感度0.1g のものを用いる。
3-2. ふるい
枠の内径200mmで、呼び寸法3360μmのものを用いる。
3-3. 振とう機械
水平に取り付けられたふるいが、前後に45~50mm、左右に18~22mmの振幅をもって、前後および左右同時に、毎分290~350回振動する機構をもつものを用いる。
3-4. 検査
この方法に使用する装置および器具の精度を保持するため、適宜所定の精度の有無を検査する。
4. 試験方法
4-1. 試験片の作製
TJFS-101(生型砂の標準試験片作製方法)に基づき試験片を作製する。なお、一度試験した砂は再び使用することはできない。
4-2. 操作
試験片の質量を計る。次に、これを振とう機械のふるい上に静かに置いて、60秒間振とうし、ふるい上に残った試験片の質量を計る(自硬性砂の場合14メッシュ×120秒)。
4-3. 表面安定度の算出方法
次式により算出する。
ここに
S.S.I:表面安定度(%)
W1:振とう前の試験片質量(g)
W2:振とう後の試験片質量(g)
5. 表示
表面安定度は%で表示する。
6. 記録
試験結果は、小数点以下第1位まで算出する。ただし、同一の試料で2回以上の試験を行い、各試験結果の偏差±5%以内のものの平均値とする。