TJFS-105: 生型砂の硬さ試験方法
1. 適用範囲
生型砂の硬さを測定する試験方法について定める。
2. 用語の意味
生型砂の硬さとは、生型硬さ計を用いて標準試験片の底部中央の硬さを測定したものである。
3. 試験装置および器具
3-1. 生型硬さ計
ブリネル硬さ計と同じ原理のもので、押球の直径を5.08mmとし、これを押つけたとき、1.03Nで始動し、2.32Nで2.54mm引っ込むものを、100等分した目盛り板をつけて使用する。
3-2. 検査
この方法に使用する装置および器具の精度を保持するため、適宜所定の精度の有無を検査する。
4. 試験方法
4-1. 試験片の作製
TJFS-101(生型砂の標準試験片作製方法)に基づき試験片を作製する。次に、試験片を押し抜き台で突き固め側から押し、試験片の台側の端面を筒の端面にそろえる。なお、一度試験した砂は、再び使用することはできない。
4-2. 硬さの測定
筒にはめたまま、試験片の台側中央部に硬さ計の底面が密着するまで静かに押し付け、測定する。
5. 表示
硬さは目盛板で読み、無名数で表示する。
6. 記録
試験結果は、有効数字2桁まで読みとる。ただし、同一の試料で3回以上の試験を行い、偏差±5%以内のものの平均値とする。