TJFS-109: 生型砂の水分感度試験方法
1. 適用範囲
生型砂の水分感度を測定する試験方法について定める。
2. 用語の意味
水分感度とは、生型砂の水分変化によるコンパクタビリティ値の変化である。
3. 混練機
試験室用サンドミルなど小型のものが便利であるが、十分な混練が得られるものであればよい。但し、アジテーター型ミキサーは砂温の上昇が著しいので、この試験方法に用いるには適さない。
4. 試験方法
4-1. 異なった水分量の試験砂の混練と測定
使用する混練機の容量に適した量の2倍量の試験砂を採取し、2つに分ける。一方の試験砂を混練機の中に投入して10分間混練し、コンパクタビリティ値および水分量を、それぞれTJFS-107:生型砂のコンパクタビリティ試験方法 ,TJFS-201:生型砂の水分試験方法 に基づき測定する。次に、2つに分けた試験砂の他方に、砂質量の1%に相当する量の水を加えて同様に混練・測定を行う。
4-2. 水分感度の算出方法
次式により、コンパクタビリティ値が10%変化するのに必要な水分の量として算出する。
ここに
WS:水分感度
M1:水を加えた混練砂の水分(%)
M2:水を加えない混練砂の水分 (%)
CB1:水を加えた混練砂のコンパクタビリティ(%)
CB2:水を加えない混練砂のコンパクタビリティ(%)
5. 表示
水分感度は無名数で表示する。
6. 記録
試験結果は、小数点以下第1位まで算出する。