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TJFS-206: 生型砂の強熱減量試験方法

1. 適用範囲

生型砂の強熱減量を測定する試験方法について定める。

2. 用語の意味

生型砂の強熱減量とは、吸着水分、層間水分、結晶水分のほかに熱分解する物質及び燃焼する物
質の質量変化を含むものである。

3. 試験装置および器具

3-1. はかり

感度0.01g のものを用いる。

3-2. 加熱装置

温度約950℃に保つことのできる電気炉を用いる

4. 試験方法

4-1. 操作

TJFS-201(生型砂の水分試験方法)により、水分を除去した試料から10g を計り取り、約950℃で約60 分間強熱した後、デシケータ中で室温まで冷却し、質量を計る。この操作を恒量になるまで繰り返す。

4-3. 強熱減量の算出方法

次式により算出する。


ここに
L.O.I.:生型砂の強熱減量(%)
W1:試料の質量(g)
W2:恒量になったときの質量 (g)
備考:試料の質量は10g と定めてあるが、若干の増減は許される。

5. 表示

強熱減量は%で表示する

6. 記録

試験結果は、小数点以下第2 位まで算出する。ただし、同一の試料で2回以上の試験を行い、偏差±5%以内のものの平均値とする。

  • 備考:本試験方法は、JIS Z 2601(鋳物砂の試験方法) 付属書6「鋳物砂の強熱減量試験方法」のうち、より実施例の多い、簡便法に基づき、定めた。.なお、本試験法による強熱減量は、TJFS-210(生型砂のシリカプログラム試験方法)には用いない。